Thursday, August 6, 2009

心花が生まれた時のこと


みなさん

既に親ばかモードに突入のてつです。
女子が誕生しましたのでご報告させていただきます。
8月5日の朝8時頃から嫁さんに陣痛らしきものが始まる。 なんとなく今日産まれるのではという気配を感じつつも自分はその日も出社し、ちょっとそわそわしながら電話を待つ。午後3時ごろに嫁さんから「もうそろそろ」という電話が入り、速攻で帰宅。陣痛の間隔が3~5分になったのでお医者さんから言われたとおり電話。受付の人が対応し、5分後に担当のお医者さんから電話。担当医は安西先生という日本人の男性だったけど、その日は奥さん(イタリア人でこちらもお医者さん)から電話がありスパニッシュのようにアクセントが強く最初何言っているのか分からなかったけど、とりあえず嫁さんと話がしたいとのことだったのでスイッチ。すぐに病院に来るようにとの指示があったので、前もって用意していた大量の荷物を車に詰め込み、嫁さんとお母さんの三人でマンハッタンの東側(1st Aveと31st)に位置するNYU Hospitalへ。 なるべく車体が揺れないようにでこぼこ道をかわしながらゆっくり運転し、20分後の午後6時40分に到着。嫁さんのお母さんが車椅子に嫁さんを乗せ分娩室へ。 駐車したあと、俺は大量の荷物をかかえながら分娩室へ。とにかく大量の荷物。 ようやく分娩室に辿り着くと、お医者さんが入れ替わり立ち代り矢継ぎ早に似たような質問を嫁さんに浴びせており、嫁さんも陣痛の合間に受け答え。訴訟社会の悪循環を垣間見る。 担当医ではない別のお医者さんが確認し子宮口が8cm開いているのでもうすぐ産まれるなということで、担当医を呼ぶ。安西先生は会議中とかで奥さんが来てくれて確認。しかし8cmというのは誤算で子宮口はまだ3cm。奥さんは残念そうに「また2時間後来る」と言い残し立ち去る。 なかなか子宮口が開く気配がないので、苦しんでいる嫁さんにお医者さんが頻繁に陣痛促進剤を使いますかとか、無痛分娩の注射打ちますかと提案されるも頑なに断る。 横からその光景を眺めつつ自分の嫁さんがながら「ほんとに強いなぁ」と感心しつつ、「こりゃ~男は嫁さんに一生頭があがらないな」と勝手に納得。 嫁さんは苦しみ、自分は睡魔に襲われながら午前4時ごろお医者さんが子宮口を確認すると8cmとのこと。今から産みますということで、安西先生を呼び、その間若手のお医者さんが嫁さんに息を吸ってためて吐き出してと指示。自分は嫁さんの左足を抱えながら陣痛が走る度に「PUSH」と叫びながら「10、9、8...2、1」とカウント。徐々に赤ちゃんの髪の毛(黒)が見え隠れする。心の中で「赤ちゃんも頑張れ」と応援。安西先生も登場し、1時間後の午前5時02分、ぽこんと首から上が出てきたかと思うとそれにつられて体もするぬるっと同時飛び出し「おぎゃ~」と第一声を耳にする。 安西先生からはさみを渡され、お医者さん2人が左右両方から引っ張り、ぴんと張ったへその緒をカット。あぁなるほどテープカットはここからきたのかなと感心する暇などは全くなく、あまりの感動に声が震え、涙声でその場のお医者さん、嫁さん、赤ちゃんに感謝の言葉を述べる。 嫁さんの胎盤を取り出し針で縫って落ち着いてから、墨で足型をとられて黒くなった足の娘を抱える。 感動。 指も目も耳も手も足も可愛いお口もへそもそして松野家の鼻(嫁さんと、嫁さんのお母さんはマツノノーズと呼んでいる)を立派に備えている。みんなついている。さらに感動!これからどんだけ感動を与えてくれるか想像するだけで感動してしまいながら、娘のファーストキスを奪う。


体重3130g(6lb&13oz)、身長48.3cm(19inch)  予定日より1週間遅れていたので赤ちゃんが巨大化していないか心配だったけど普通サイズで安心。

誕生日: 2009年、8月6日(木曜日)、午前5:02

日本名: 松野 心花(こはな)
英語名: Kohana Rose Matsuno

名前の由来
嫁さんは日本語名にこだわっておりました。
外国人でも発音できるような名前、響き、漢字の意味(外見だけでなく内面も美しくなるようにという願いを込めて)、画数(全部2重丸)
ミドルネームはファーストネームに合わせて意味と響きが重なるように嫁さんがつけました。

生まれる前はなぜか道行く知らない人にまで男の子だと言われ続けましたが、無事予定通り女の子が産まれ、母子ともに健康で本日退院予定です。

これからもよろしくお願いします!
てつ